マンション担保の借入のリスク

借金がもとで妻子を失いました。残ったのは多額の借金だけです。現在は親名義のマンションに身を寄せています。親は私に、マンションを売ってでも早く借金を清算して新たな人生を始めるよう言ってきます。でも、マンションを売ったら他に行くところもないので悩んでいます。精一杯働いていますが返済も厳しい状態で、返し終わるまで頑張れるかも不安です。おまとめローンには断られました。不動産を担保にすれば借りられるかもしれませんが、親名義のマンションでも大丈夫でしょうか。リスクについても教えてください。

リスクは自宅を失う可能性と、思ったほど得にならない可能性です

いわゆる多重債務の状態なのでしょうか。借り入れ額が小さいほど金利は高く、大きくなるほど金利は低くなるものです。なので複数から借りている借金をまとめることで返済が楽になる可能性はありますね。おまとめローンを扱っている金融機関は多いですが、無担保で高額な借入をするのはやはりハードルが高いとも聞きます。担保があるのでしたら、借りやすくなりますので、一つの選択肢ではあると思います。

ご家族名義のマンションでも担保にすることは可能です。しかし最終的には審査をする側の判断ですので、審査を受けないことには何もわかりません。立地や建物の価値も大事です。銀行ごとに、どの地域の建物が対象かを指定していますから、地元の銀行や全国に支店のある都市銀行を中心に検討されてはいかがでしょうか。

リスクとしてはまず、返済がうまくいかなかったときに自宅を失う可能性があります。当たり前と思われるかもしれませんが、銀行があまり良心的でない場合もありますので、注意が必要です。つまり、「この人は返済できないだろう」と判断しつつ、担保が取れれば損はないからと融資することがあるようです。そのリスクを考えれば、親名義のマンションは残して、ご自身が任意整理なり自己破産なりされた方がいいかもしれません。

また、金利や諸費用をよく計算しないと、損になりかねません。担保ローンの金利は低めです。ですが、ひょっとしたら複数の借金のなかにはそれより低金利なものもあるかもしれません。うっかり低金利のものまでまとめてしまうと損です。諸費用は事務手数料や不動産鑑定費用などで、けっこうかかる場合もあるようです。借金をまとめても元金が減るわけではなく、利息分が減らせるだけですから、よく計算したら得になっていなかった、ということのないようにしてください。

マンション担保による借入では有利に借りることができる

キャッシングを利用して借り入れをすると、高い利息を支払わなければなりません。高い利息が原因で返済が苦しくなり、多重債務になってしまう人もいます。高い利息を支払わなければならないのは、金利が高いからだと言えるでしょう。無担保のローンであれば、金融機関はリスクに応じた金利を要求するために、高い金利を設定することが多いのです。

もしも何らかの不動産を持っているのであれば、それを担保にすることによって金利を抑えることができます。マンション担保として差し入れて借入をすれば、キャッシングに比べるとかなり金利を抑えることができます。この点が無担保のキャッシングのサービスと大きく異なる点です。

短期間の借入であれば金利が高くても負担は大きくはありませんが、長期間にわたって借りるときには金利が低いことは重要です。マンション担保を設定することによって金利を低く設定することができますから、長期間にわたって少しずつ返済をしていくと言うときには適していると考えられます。

もう一つの特徴は買い入れのできる金額が大きいことです。キャッシングでは、貸金業法による制限などがありますから、借り入れることのできる金額は限られています。年収の3分の1までと定められていますから、大きな資金を借りることはできないでしょう。担保を設定したローンであればこの規制は適用されません。ですから、多くの資金を調達したいときには適したものだと言えるでしょう。

このように、マンション担保によって借入をすれば、担保を設定しないキャッシングに比べると色々な面で優れていると言えるでしょう。ただ、資産価値を査定するときや、あるいは抵当権を設定するために費用がかかりますから、この費用とのトレードオフで考える事が必要となってきます。大まかに言えば、長期間にわたって多くの資金を借りたいときには、キャッシングよりもマンション担保によるローンのほうが適しています。

▲ トップへ戻る
Copyright (C) 2024 「無職で金欠、生活資金を借りたい」あなた!→まずはチェック! All Rights Reserved.